チューターインタビュー
2010年度も、全国各地の多くの受験生が、東大合格という栄冠を勝ち取りました。
厳しい受験戦争を生き抜いてきたからこそ、東京大学に入学したからこそ、後輩たちに伝えたい思いがあります。
ここでは、東大ダイレクトチューターの中から、2010年度東大合格者のインタビューを一部を順に紹介します。晴れて東大生となり、これからは「全国各地の学生の良き先輩」として後輩指導の使命感に燃える東大ダイレクトチューターの、生の声をぜひお聞きください。


Vol.2(2010/08/12)
東大生だからといってそこに壁を感じる必要は全くありません

中村 弘輝さん(金沢大学附属高等学校 石川県)【自己紹介】

<高校時代についてお伺いします>

中村さんが金沢大学付属高等学校に行こうと思ったきっかけは何ですか?

金沢大学附属高校が県内でNo.1の進学校であったことが最大の理由です。また、僕の場合は中学校も金沢大学附属だったので、そこからの内部推薦を利用することができたのも理由の一つです。

母校はどんな高校でしたか?

母校は「自主・自律」をモットーとしていて、細かな校則もなく自由な雰囲気の高校でした。生徒もまじめな人がほとんどで、校則がない割には非常に落ち着いていました。また、生徒数が少なかったこともあって、先生と生徒との関わりがとても濃厚であったのも特徴です。
  勉強に関して言えば、塾に行っている生徒はやはり多かったですが、中には塾に通っていない生徒もいました。そのなかで東大に現役合格した同期もいます。また、塾といっても大手の予備校は「東進ハイスクール」くらいしかなく、自習塾のようなところに通っている生徒も少なくありませんでした。実際、僕もそのような塾に通っていました。ただ、上述の通り学校の先生の指導を結構受けることができたので、多くの生徒が頻繁に添削を提出したりして学校を大いに利用していました。

高校生活で一番思い出に残っていることは何ですか?

僕は高校からバドミントンを始めました。ダブルスのペアも同じく初心者だったのですが、そのペアで大会1勝をあげられたのが1番の思い出です。

<受験勉強についてお伺いします>

中村さんは、なぜ自分は東大に合格することができたと思いますか?

第一に高校3年生の始まり頃から継続して勉強を続けられたからだと思います。特に英語に関しては2年生の終わりころから毎日時間をかけて勉強したため3年生の夏ごろまでに基本的なことはだいたい出来上がり、そこから他の教科に時間を割けるようになったのがよかったと思います。秋頃からは毎日のノルマを具体的に設定してそれにそって勉強をし、各教科にかける時間のバランスを保てたので、これもよい要因のひとつだと思います。そして、冬に入った頃から時間を強く意識して勉強をしたのですが、この時に培われた時間感覚も大いに役立ちました。
 また、家庭では親から勉強のことについて言われることはほぼ皆無で、しかも身の回りのことを色々とやってもらえたので、家でストレスを感じることはありませんでした。このことも精神的にとても助かりました。これらのことがあって東大に合格できたのだと思います。

受験勉強を通じて最も大変だったことは何ですか?そしてそれをどのように克服しましたか?

特に秋以降のことですが、単調な毎日の中でモチベーションを維持するのが一番大変でした。石川にいると他の東大受験生の様子がほとんど分からず、自分の立ち位置さえ明確ではなかったので、本当にこのまま東大を目指していいものか不安になることもありました。なので、たまに行われた全国模試を受け、その結果を見ることで自分の学力を把握し、なんとかモチベーションを保てました。
  また、まわりに自分と同じく東大を目指す友人がいたことも心の支え(?)になりました。彼らとは塾も同じだったので、お互いに意識し合って頑張れました。たとえば、いつも自分より遅くまで残っている友人を見て勉強時間を延ばしたり、自分が眠い時に隣で黙々と勉強を続ける友人を見て眠気が飛んだりと、半ば対抗心のようなものでしたが、このおかげで集中して勉強を続けられたのだと思います。たまに彼らとバドミントンなどのスポーツをしてリフレッシュできたのもよかったです。

受験勉強をする上で一番大切なことは何だと思いますか?

べたな回答ですが、辛抱強さと周りの環境(友人、家庭、学習環境)だと思います。受験勉強はどうしても単調になってしまうため、その単調さに耐えて辛抱強く勉強を続けるのが大切だと思います。また、家庭や学習環境がしっかり整っていることももちろん重要ですが、特に一緒に頑張れる友人がいることが、きれいごとでもなんでもなく本当に大切だと痛感しました。

<大学生活についてお伺いします>

ざっくりですが、今のところ東大はどういうところですか?

出身の高校以上に自由な学校です。ただ、自由な行動が許されている分、自分で自分を律していかなければいけないため、ある意味厳しいところだとも感じます。もちろん講義はハイレベルなものばかりなので本当に頑張らなければいけないと思っています。
  また、色んな地域から色んな学生が集まっているため、普段の会話からでもおもしろい話をたくさん聞くことができます。今まで当たり前だと思っていたことが実はローカルなことだったり、逆に自分が全く知らなかったことが当たり前だったりと新発見がいっぱいあります。いわゆる「イカ東」が実はあんまりいないことも新発見のひとつです(笑)。
  そして、東大は意外にも部活が盛んなところです。高校の時に想像していたのよりははるかに本格的な部活ができるので、勉強だけに偏らないキャンパスライフが送れます。

大学生活では何がしたいですか?

せっかく東大に入ることができたので、しっかりと勉強したいと思います。今のところサボり気味なのでこれから初心に帰って頑張りたいと思っています。また、ラクロス部に所属しているので、部活のほうもちゃんと取り組みたいです。ここまで本格的な部活をするのは初めてなので、ここで心身共に鍛えたいと思っています。

将来の夢は何ですか?

入学の際は薬関係の研究者になることが将来の夢でしたが、最近では少しそれがぶれてきています。大学に入って色々な学問分野があることを知り、また学問の道だけではなく様々な選択肢があることが分かってきたので、今はこれといった具体的な夢を持っていません。ただ、漠然と「何か大きなことを成し遂げたい」という願望のようなものはあります。

<東大ダイレクトのチューターとしてお伺いします>

東大ダイレクトは、今までになかった全く新しい遠距離個別指導システムです。この新たな試みについてどう思われますか?

地方の高校生が現役東大生と直接関わりあえるのはとてもいいことだと思います。なぜなら、自分自身高校時代にそういう経験が全くなく大学に来て初めて知ったことが多くあったので、あらかじめそのような情報を高校生が知っておくことで東大に対する変なイメージがなくなったり、受験勉強へのモチベーションが上がると思うからです。
 また、地方でも東大生が家庭教師をするというのは、そこで(大学受験生だけでなく)受験生を持つ親御さんたちにとっては魅力的なことでないかと思います。石川(特に金沢)の場合は「金沢大学の医学部生」というのが家庭教師にとってのブランドのようなものになっているのですが、もちろんそれよりも「東大生」というほうがインパクトがあります。僕の母校は最近医学部生を多く輩出しており、その分東大受験生の数が減り、それに伴って合格者が以前ほどはいなくなっています。実際、偏差値的な観点からすれば東大生と医学部生の間にそこまで大きな差はないのですが、東大合格者が減ったというだけで地元紙にたたかれたことがあります。いい例かは分かりませんが、東大の影響力という のは地方にとっては大きいものなのです。
 しかし、東京から遠く離れた場所で、東大生の家庭教師を売り込むのが難しい問題のように感じます。まず多くの人にどのようにして知ってもらうかが問題ですし、下手をすれば東大生であることを信じてもらえない可能性もあります。また、生徒側の受講のために必要な準備が大変なのではないかとも思います。

このような遠距離個別指導を、どういう生徒さんに受講して欲しいですか?また中村さんは生徒さんにチューターとしてどのようなことを伝えたいですか?

東大に行ったことがないような地方の生徒さんに受講してもらいたいです。高校生はもちろんのこと、中学生くらいでも興味があるような生徒さんでしたらぜひ受講してもらいたいと思います。
 まずは当然のことながら勉強をしっかり教えたいです。また、合格した時のうれしさや、東大に入っても勉強以外にたくさんのものを経験できることを伝えてモチベーションをアップさせたいです。東大志望でない生徒さんであれば、特に前者のほうを伝えて今勉強を頑張ることであとからいい思いができることを教えたいです。

最後に全国の生徒さんに一言よろしくお願いします。

東大生だからといってそこに壁を感じる必要は全くありません。僕は地方の高校出身だったため入学するまで東大に対してなんとなく距離を感じ、「東大ってがり勉ばっかが集まってるんじゃないの?」なんて考えたりしていました。ところが実際はそのイメージとは違い、スポーツや音楽などに打ち込んでいる人だってたくさんいるんです。もちろん勉強も頑張っていますよ。そんな普通の大学生と一緒に勉強を頑張ってみませんか?得られるものはきっと成績だけではないはずです!

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